2008'04.16 (Wed)

『はせがわくん きらいや』

●『はせがわくん きらいや』長谷川集平(著)

「はせがわくん」くんは、「ぼく」の「ちょっと変わった友達」です。

いま二人は小学生ですが、「はせがわくん」はトロくて泣き虫で、
野球も山登りもへったくそ。

女の子みたいにピアノを習い始めた「はせがわくん」のことが
「ぼく」は、ますますきらいになります。

作文にもこんなことを書きます。


ぼくは、はせがわくんが、きらいです。はせがわくんといたら、
おもしろくないです。なにしてもへたやし、かっこわるいです。
はなたらすし、はあがたがたやし、てえとあしひょろひょろやし、
てえとあしひょろひょろやし、めえどこむいとんかわからへん。


でも、発する言葉とは裏腹に、
「はせがわくん」に対する「ぼく」の眼差しは優しさに満ちているのです。

実は、「はせがわくん」には、
生まれたときに出くわした悲しい事件がありました。


作者自身も関わったこの事件、
「はせがわくん」のような子供を2万人も生んだ企業の姿勢に対して、
作者の長年の思いを見事に表現している作品です。


はせがわくんきらいやはせがわくんきらいや
(2003/07)
長谷川 集平

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