2008'08.20 (Wed)

『ちいさなあなたへ』

●『ちいさなあなたへ』文 アリスン・マギー 絵 ピーター・レイノルズ

 「あのひ、わたしは あなたの ちいさなゆびを かぞえ、
  そのちいさな いっぽんに いっぽんに キスをした」

 この一文から始まる、
 ひとりの母親の長く、短い物語。

 そこには、子どもに対する母親の愛情が
 綴られています。

 この小さな絵本の一言一言が胸にせまるのは、
 なぜでしょうか。
 
 この母親に自分の母親を重ねてしまうからでしょうか。
 
 あなたが母親なら、また別の感動があるでしょう。

 2007年の春、アメリカで発売されるや、
 この絵本を読んだ多くの母親を号泣させたそうです。

 日本でも感動の波を広げています。

 温かく、切なくなるような一言一言を
 あなたもどうか味わってください。

ちいさなあなたへちいさなあなたへ
(2008/03)
アリスン・マギー

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2008'07.23 (Wed)

『ノアのはこぶね』

●『ノアのはこぶね』いもとようこ絵・文 ピーターミルワード原作


 旧約聖書に出てくるノアの箱舟の話をいもとようこさんが、
 絵と文をかいてステキな絵本にしました。

 ノアは3人の息子たちとともに大きな箱舟をつくり、
 動物たちを乗せていきます。

 人々は「ノアたちは気が変になった」と笑いますが、
 その結末は……。


 「かみさまは いつも みんなの しあわせを ねがっておられます」

  It is always  God's desire for evryone to be happy.

 日本語と英語の二ヶ国語ですよ。
  

ノアのはこぶねノアのはこぶね
(2004/04)
いもと ようこ

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2008'07.16 (Wed)

『とべないホタル』

●『とべないホタル』小沢昭巳著

 (長くなりますが、前回の【心の糧】に書いたものの一部転載です。)


▼もともとこの本は、昭和30年ごろ、
 富山県の小学校教師であった小沢昭巳さんが、
 「いじめをなくそう」と思い、
 学級新聞にホタルの童話を書いたのが始まりです。

 でも、物語の内容そのものには、
 いじめを示すような内容は登場しません。

 物語は、校内放送にもなりますが、やがて忘れられます。


▼その32年後、小沢さんは様々な学校での勤務の後、
 その童話を書いた小学校へ校長として戻ってきます。

 その時、同校では再び「いじめ」が
 教師父兄の間で問題となっていました。

 対策に頭を悩ませていたところ、会議で、
 ある母親から「昔、校長先生が作ったあのホタルの話を・・・」
 との声が上がりました。

 その母親は、小沢さんが一教師として勤務していた頃に
 小学校に通っていた卒業生でした。

 30年間以上も前に聞いた物語が、彼女に中に生きていたのです。

 
▼小沢校長は、埋もれていたその物語を見つけ出し、
 いじめのあったクラスで『とべないホタル』の話を読み聞かせると、
 子どもたちの様子が一変します。

 家に帰って、親にこの物語のことを感動しながら話します。

 「今日、学校ですごくいいお話を聞いたよ」って・・。


▼そのうち、親たちは「もっとたくさんの子どもたちに・・・」
 とPTAで小冊子を作ることを思い立ちます。

 さらに小学校の放送委員の児童たちによって、
 この物語を題材にした校内放送番組が制作されます。

 それが地域に広がります。

 この動きがマスコミに注目され、
 『とべないホタル』が出版・発売されたのです。



▼さて、『とべないホタル』第1話は、こんなあらすじです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夕日に照らされ、町も田んぼも金色に輝いたころ、
 ホタルたちの子どもたちは、いっせいサナギからかえりました。

 夜、ホタルたちが光輝きながらうれしそうに空を飛んでいる中、
 一ぴきだけ、どうしても飛ぶことのできないホタルがいました。
 
 生まれつき羽が歪んでいるためです。
 
 仲間たちは、とべないホタルを励ましますが、
 どうすることもできません。

 どう接していいのかも、わかりません。
 
 そのうち仲間は、一ぴき、二ひきと離れてしまい、
 とべないホタルは、ひとりぼっちになってしまいます。

 でも、仲間たちは本当はどうしたらあげたらいいのか、
 どう接していいのか、考えていたのです。


 その時、ホタルがりをしに人間の子どもたちがやってきます。

 ネコやなぎの枝につかまっていたとべないホタルは、
 見つかってしまいますが、逃げることはできません。

 その時、ある一ぴきのホタルが
 男の子の手の中に降りてきました。

 「このホタル、へんだなあ、ぼくの手の上にとまったんだよ」

 とべないホタルは知っていました。

 「あのホタルは、ぼくの身代わりになってくれたんだ。
  ぼくを助けるために、わざとつかまってくれたんだ。
・・・このぼくを助けるために」

 とべないホタルは、泣いて、何度も何度も同じことを叫びながら、
 ころげまわりました。

 この事件を機に、とべないホタルは仲間たちが自分のことを
 思っていてくれていたことを知ります。


 さて、ホタルをつかまえた子どもたちは、家に連れ帰り
 妹のひろちゃんにホタルを見せてやりました。

 足が悪くて外に出られない妹のひろちゃんは、
 ホタルが飛ぶのを見て、うれしそうに言いました。

 「あのホタルにも、ねえちゃんやにいちゃんがいるのかしら」

 ホタルは、、こう言ってあげたいと思いました。

 「ああ、いるよ、いるとも。
  そして、きみたちみたいにとても仲がいいんだよ」

 この勇気ある優しいホタルは、ひろちゃんのために
 せいいっぱい飛んで、おしりを光らせました。

 逃げようと思えば、いつでも逃げられたのに・・・
 
 (その後、このホタルは、とべないホタルたちのもとへ
  無事、帰っていきます)



えほんとべないほたる (1)えほんとべないほたる (1)
(2003/04)
小沢 昭巳関 重信

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2008'07.09 (Wed)

『ありがとうにありがとう』

●『ありがとうにありがとう』やすいすえこ作 つちだはるひこ絵

みんなが楽しみにしていたお祭り。

 りすのリンタは、準備を手伝いますが、失敗ばかり。

 「ぼくって、ダメりすなんだ。
  ダメりすは、いない方がいいんだ」

 そう思って一人泣いているリンタ。

 でも、他の動物とのふれあいから「ありがとう」と感謝され、
 自分も役に立つ存在だと知ります。

 
 この物語は、「ありがとう」が落ち込んだ子を元気づけ、
 みんなを幸せにすることを教える絵本です。


ありがとうにありがとう (新しいえほん)ありがとうにありがとう (新しいえほん)
(2004/07)
やすい すえこつちだ よしはる

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2008'06.25 (Wed)

『どろんこハリー』

●『どろんこハリー』ジーン・ジオン文 マーガレット・ブロイ・グレアム絵
 
 
お風呂が苦手な犬のハリーが、家を飛び出して、
泥んこになって帰ってきました。

でも、お家の人はだれもそれがハリーだとは
思いません。

だって、ハリーは白い犬なのに、
泥だらけで黒くなっていたからです。

さて、そのあと賢いハリーがしたことは・・・

わかりますね。

ハリーの仕草がとっても可愛らしいです。


どろんこハリーどろんこハリー
(1964/03)
ジーン・ジオンわたなべ しげお

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2008'06.11 (Wed)

『おれはティラノサウルスだ』

●『おれはティラノサウルスだ』宮西 達也作


宮西 達也さんの恐竜シリーズの一冊です。

大事に慈しみ育てた子の元を泣きながら離れる
プテラノドンのお父さんとお母さん。

恐ろしいティラノサウルスと出会っても、
お父さんとお母さんの教えを守って
健気に生きていくプテラノドンの子。

そこには、わたしたちも経験する子どものひとり立ちの
物語を見るようです。

最後、ティラノサウルスとの友情はすれ違ってしまいますが、
それがこの物語を味わい深くしています。

おれはティラノサウルスだ (絵本の時間)おれはティラノサウルスだ (絵本の時間)
(2004/01)
宮西 達也

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2008'05.21 (Wed)

『しろくまちゃんのほっとけーき』

●『しろくまちゃんのほっとけーき』わかやま けん作

0歳から3歳までの子に大人気の
40年近くにもなるロングセラー絵本です。

お話は単純です。

しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作るだけ。

ホットケーキがだんだん焼けていく工程を
楽しい擬音とともにシンプルな絵で紹介してあります。

「ぽたあん」と白い生地を落して、

表面が「ぷつぷつ」してきたら、生地は黄色く色づいています。


「しゅっ」「ぺたん」とひっくり返せば、今度はこんがりきつね色。

「ふくふく」とふくらんだら、「ぽいっ」とお皿にのせて、できあがり。

この本を開くたび、きっとホットケーキを食べたくなります。

お母さんも、一緒にホットケーキを作ってみたくなりますよ。


しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
(1972/10)
わかやま けん

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2008'05.14 (Wed)

『勇気 COURAGE』

『勇気 COURAGE』バーナード・ウェーバー(作)・日野原重明(訳)


 「こんなに いろんな 勇気が あるんだ」という語りで始まります。

 それは、表紙絵にもなっている高い台から飛び込む決心をする男の子の
 ような勇気だけではありません。

 「勇気とは、言い争いをしたあと最初に歩み寄ること」

 「勇気とは、しゃべらないと約束した秘密をもらさないこと」

  消防士と警察官の仕事現場では、
 「勇気とは消防士であること、警察官であること」

  飛び立つ飛行機を眺める母親と子どもが描かれた場面では、
 「勇気とは、時にはサヨナラを言わなければならないこと」

  そして、最後には、
 「いっしょに、ふたりが励ましあうのも勇気」とあります。

 日常生活には、いろいろな種類の勇気があることを
 この絵本は優しく語り、励ましてくれます。

(英文も書かれています)

勇気勇気
(2003/06)
バーナード ウェーバー

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2008'05.07 (Wed)

『それからのおにがしま』

●『それからのおにがしま』川崎 洋 (著)、国松 エリカ (絵)

 ご存じ『ももたろう』の後の鬼が島は、どうなったのでしょうか。

 ももたろうたちに退治された鬼たちは、その後、改心したのです。

 やがて鬼たちと人間たちの交流が始まります。

 子どもどうしが遊び、橋がかけられ、
 鬼の娘と人間の若者の結婚式も・・・

 鬼=悪者という常識をくつがえし、
 平和な交流を楽しく描いた絵本です。

それからのおにがしま (えほんのマーチ)それからのおにがしま (えほんのマーチ)
(2004/01)
国松 エリカ、川崎 洋 他

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2008'04.30 (Wed)

『おしいれのぼうけん』

●『おしいれのぼうけん』古田 足日 (著) 田畑 精一 (著)

さとしとあきらの保育園では、何度注意されても言うことを聞かない子は
おしいれに入れられて、あやまるまで出してはもらえません。

真っ暗なおしいれの奥に広がる夜の街で、
不気味な「ねずみばあさん」と遭遇したさとしとあきら。

「さとちゃん、てを つなごう」。

お互いの手のぬくもりに勇気をもらって、
ふたりの大冒険が始まりました。

「おしいれ」というこわくて不思議な空間に潜む世界を冒険して、
ワクワク楽しめる絵本です。

おしいれのぼうけんおしいれのぼうけん
(1974/11)
古田 足日、田畑 精一 他

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